免疫治療薬の警鐘

2023年05月15日
免疫治療薬の警鐘
当院のオフィスから虹が見えました。
JAひだから虹が乗鞍にのびていってます。我々はオズの魔法使いに出てきたドロシーのように、どこか魔法の国へ飛ばされてしまうのでしょうか。絶対に嫌ですね、映画は大好きですが、小生にとっては飛騨が夢の国なので。
さて、最近、国立がんセンターでの臨床試験で死亡事例が相次ぎ中止になったとニュースになりました。
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2023/0428/index.html
昨今、肺癌では、抗がん剤に免疫治療薬を組み合わせる治療が開発され、かなり効果を上げています。
各社かなり力を入れており、ステージIV肺癌での第一選択となりつつあります。
しかし、どの組み合わせが最も良いのか、比較した報告がなく、国立がんセンターなどが中心となって、全国で臨床試験が行われているようです。
今回、中止となったニボルマブ・イピリムマブは、実際当院でも使用していますが、副作用がかなり強く、なかなか継続が難しい薬です。これにさらに抗がん剤を組み合わせた治療となると、免疫のアクセルとブレーキを同時に強力に踏んでいる状態ですので、副作用対策がかなり難しくなります。
一方で免疫治療薬はがんに対する効果もかなり強く、肺癌のコントロールもかなり良くなってきています。
免疫治療薬(免疫チェックポイント阻害薬)は、ニボルマブという薬が、はじめに開発され、京都大学の本庶先生がノーベル賞を獲得されたことは記憶に新しいと思います。
本庶先生自身は、免疫治療薬のみをまずは推奨されており、免疫力を低下させる抗がん剤との併用は、否定的なご意見だったと思います。
ニボルマブとイピリムマブ、今回の件で評判を落としてほしくはないのですが、やはり抗がん剤との併用については、小生も否定的かなあと思いました。
スポンサーリンク
Posted by ChestSurgeon  at 21:05 │Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
削除
免疫治療薬の警鐘
    コメント(0)